皆さんこんにちは。しれっと2年目になり、もうちょっとで小松屋3年目になる林です。
今回は油長酒造さんを訪問させていただきました。
この度油長酒造さんと新しく取り組みが始まることが決まり、
そのご挨拶を兼ねて、10人という大所帯でお話を伺ってきました!
案内してくださったのは蔵主の13代山本長兵衛さんです。
はじめに訪れたのは「風の森峠」
ここは銘柄「風の森」の名前の由来にもなった峠です。
名前の通り、
ずーーっと心地よいふわふわした風が吹いているところでした。
この峠を少し登ったところにあるのが、風の森神社。
散歩がてら、みんなで挨拶をさせていただきました。
次に訪れたのは、今年の夏に完成予定の葛城山麓醸造所。
こちらの醸造所は、棚田・里山を100年先に残すプロジェクトに酒蔵として何か携われないかという想いから建てられています。
私たちが見たのはまだ完成する前の姿でしたが、
「この辺にウッドデッキが出来る予定で…」
「ここで一杯できたら絶対たのしいですよね!」
「完成したらどんな場所になるのかな」
と妄想を膨らませました。
蔵に戻り、山本さんから奈良の歴史と日本酒のかかわりについてお話を伺いました。
山本さんは様々な文献を読み解くことで、奈良が日本酒の始まりに深く関わっていることを知り、その面白さにのめりこんでいったそうです。
山本さんが本当に面白そうにはなされるので、まだまだ知識の浅い私にも話がすっと入ってきました。
特に印象に残ったのは、日本酒は花だという話です。
ところで皆さんは、日本酒が一番おいしく飲める期間と正しい保存方法は何だと思いますか?
抜栓直後?抜栓してから1週間程度?冷蔵?常温?
山本さんによると、正解は「全部」だそうです。
「お客さんの手元に届くまでに味が変わり続けるのが日本酒という飲み物。
さらに、栓を開けて花開いてから熟れるまで、その過程もさらに楽しめる。
開けてすぐのシュワっと感やフレッシュ感を楽しむもよし、
しばらく熟成してその酒本来の味を楽しむのもよし。
そのお酒のいいところをそれぞれが見つけて楽しんでほしい。
そのためにも蔵はお酒をつぼみの状態で出荷をします。
酒屋さんには、お客さんが楽しむバリエーションをより多く残しておくためにも、つぼみの状態をなるべくキープして届けてほしい」
とおっしゃられていました。
この言葉を聞いて、
私たちは造り手さんからお客様に商品が届くまでの、
その大事な過程を任せていただいているということを
改めて感じることが出来ました。
いかがだったでしょうか?
私は今回の訪問で、日本酒の歴史の面白さに気づくことが出来ました。またそれを真剣かつ本当に楽しそうに造って語る造り手の想いに触れ、皆さんのもとに届けたいという想いがより強くなりました。
お忙しい中大勢で押し掛けたにも関わらず、
沢山お話を聞かせてくださり、本当にありがとうございます!
そんな油長酒造さんのお酒は近日登場予定です!
何が入ってくるかはお楽しみに。
皆さんにご案内できるのが楽しみです!