たくさんの甲州をテイスティングした後に向かったのは、
番匠田(ばんしょうだ)という畑へ。
素敵な土の香りがします。
ここもフカフカ。
年に1回しか耕さないそうです。
収穫されずに、そのまま残されたブドウ。
実は、ブドウは収穫せずに長く放っておくと
来年のブドウに悪い影響を及ぼすと言われています。
ここで、平山さんは挑戦します。
ブドウは、人間の感覚と経験で、タイミングを見計らって収穫していますが、
本来のブドウの収穫の適切な時期、熟期はいつなのだろうかということ。
完熟した時が一番良い時期だろうということはなんとなくわかるのですが、
では、いったいブドウにとっての完璧な完熟はいつなのかということ。
そして、ブドウを収穫せずに放っておいたら、どうなるのだろうということ。
これを、このブドウの樹で試してみたのです。
実際、そうすることで分かったことは・・・・
ブドウは、実がポロポロ落ちるのではなく、
11月頃に房ごとボロっと落ちたそう。
ということは、これが本当のブドウの収穫時期なのかもしれない!!
そして、落ちずに残った↓のようなブドウは、干しブドウになって
次は、枝から簡単には落ちなくなってきます。
なんか、不思議~!!
というか、たった1本のブドウの樹にも沢山の人の想いと
ドラマがあると思うとこの畑にいることも感慨深くなってきます。
そう思わせてくれる、
平山さんのその遊び心と探究心、そしてこの余裕っぷりに
ただただ、感心させられるばかり。
ちなみに、このブドウの栽培方法を棚仕立てと言いますが、
ずっと気になっていることがありました。
そう!なんか、微妙に低いんです。
平山さんなんて、頭出てるし。
宮崎も完全に出ています。
山田祥子で、ちょうど良い位。
162cmの私も微妙に頭が出るくらいで、
すごく動きづらいのです。
平山さんに、聞いてみると・・・・
収穫してくれるおじいちゃん、おばあちゃんの身長に合わせているんだよ!とのこと。
なるほど~
そんなに深く考えることでは、なかったようです。
小さいおじいちゃん、おばあちゃんの畑だとかなり低いそうですよ。
平山さんは、『どうせやるなら、面白いことをしたいよね』と
さらっとおっしゃっていました。
私は、10年前に小松屋に入社するときに、
そう言ってさらっとスゴイことやる大人になりたくて、小松屋に入社してきました。
今もその気持ちは変わっていません。
想っていたら同じ想いの人が集まっていくんだなあと
この2日間で3件の強烈な日本のワインの造り手の方々とお会いして
改めて感じました。
私たちにとってこの2日間は、強烈に感動した2日間でした。
日本のワインはすごい。
これからどんどん世界に羽ばたいていくワインの子供たちを見た様に思います。
私たちもこの素晴らしさを大阪に広めていくぞ~!!
快く私たちを受け入れてくださったルミエールの小山田さん、四恩醸造のツヨポンさん、
そして勝沼醸造の平山さん。
本当にありがとうございました。
皆さんの想いを責任を持って、
お伝えしていきます!!!
小松屋の中川マリでしたっ!!!!