みなさん、こんにちは!
北村ちかこです。
1月16日~18日までの3日間、北海道のワイナリーさんへ訪問に行かせて頂きました。
この時期の北海道は一面雪景色で最高気温がマイナスです!!
まずは函館市元町にある『農楽蔵』(のらくら)さんへ行かせて頂きました。
函館駅から路面電車で最寄りの駅まで移動。
足元に気を付けながら坂道を進みます。
しばらく歩いて行くと白い建物『農楽蔵』さんがあります。
奥さんの佳津子さんがデザインされたシンプルですごくオシャレな建物です。
農楽蔵さんは佐々木賢さんと奥さんの佳津子さんのご夫婦お二人で完全手づくりでワインを造られています。
今は買いブドウで造られていますが、一昨年と去年に自家農園でブドウを植え、
ゆくゆくは自家ブドウと買いブドウを分けて醸造していきたいとおっしゃっていました。
大半はポンプを使いますが、佐々木さんはフォークリフトでタンクを持ち上げ、液を移動させます。
その理由を尋ねると、
まず、ポンプは高額だということ。
そして安いポンプのタービンが回る物は酸化するということ。
激しい動きでワインがグチャグチャになるのでワインに優しくない。
また、モーター音があまり好きではないとのこと。
『全部の目が行き届く範囲で醸造をしたい。この広さが2人で出来る範囲の最大』
だと言われていました。
限られた範囲でブドウにとって一番いいことは何か考え、ブドウと向き合い、
自分の信念を貫き、出来ることを最大限にする。
1本1本に2人の想いが詰まったワインが造られているんだと実感しました。
試飲もたくさんさせて頂きました。
どれも、本当に美味しくてやさしくてすごくキレイな味わいです。
ワインを造るときのイメージを尋ねると、
いつも一緒にワインを飲んで、好き、嫌いと言い合っているので、
賢さんと佳津子のイメージは8割から9割一緒だそうです。
お互いが手綱を引きながら、大事にするコトが2つあり、
①イメージ
②ブドウを最大限に活かす。いじらない。
ということだとおっしゃっていました。
この2つの軸のどちらかが前に出るシリーズのワインが農楽蔵さんのワインです。
①イメージが前に出るワインが、のらシリーズ。
②ブドウの個性を最大限に活かしたのが、のらぽんシリーズ。
③賢さんが好き放題攻めているのが、のらけんシリーズ。
④発酵中に瓶詰めをし、天然の泡を閉じ込めて造るのが、スパークリングシリーズ。
すべてにコンセプトがあり、1本1本に想いが詰まっています。
佳津子さんが
「お風呂も入らずに没頭する時もある。
でも、好きでやっているから、嫌では無いし疲れない。
今は、学んだことを試したい。
やらなきゃという気持ちでは無く、こうしたいという気持ち。」
だとおっしゃっていました。
また、ラベルがすべてカワイイのも農楽蔵さんのワインの特徴です。
ラベルの絵は佳津子さんのお姉さん(絵本作家)が書いているそうです。
ワイナリーを見せてもらった後は一緒に
「エノテカ・ラ・リコルマ」さんへ食事にも行かせて頂きました。
美味しいお料理を食べながら、農楽蔵さんの美味しいワインを飲ませて頂き、
いろんなお話を聞かせて頂き、本当に貴重な時間を過ごさせて頂きました。
お忙しい中、お時間を取って頂き本当にありがとうございました!
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