Category: 岩ちゃんのフランス在住記
ボンジュール、がんです。
フランスではサマータイムといって3月末から10月末までの期間は普段よりも時計を1時間早めて
生活をする習慣がありますが、スーリエでも先週からサマータイムが始まりました。

通常は8時から17時半までの仕事ですが、サマータイム中は6時から12時までの仕事になります。

この時期はほぼ毎日畑での作業があるのですが、夏場の午後の畑の暑さといったら
オーブンの中に放り込まれたような、もう立っているだけで汗がタラタラと流れてしまうような状況です。
なので朝のまだ涼しい内に集中して畑仕事をやってしまおうという配慮です。

「えっ、1日6時間労働って...先輩ちょっと楽してるんとちゃいますかぁ。」
いやいやいや...畑での6時間ってなかなか配送に負けず劣らず大変ですよ...

もちろん器具の修理やトラクターのメンテナンス、ワインオーダーの出荷準備などなど
室内でできる仕事は午後にやってますしね。

さて、前回はディスクで畑を耕しました。
畑はあと2回ほど耕しますが、それはひとまず置いておいて今回は芽かきです。

ブドウ樹がグングン枝葉を伸ばしていく春から初夏にかけての主だった作業で、
ピヨッシュと同じようにブドウ樹一本一本に手をかけるのでこれまた延々と続くかと思わせる地道な作業です。

この時期、枝葉(正確には今年伸びている新芽ですが)は放っておいてもグングンと伸びていきますが、
伸びるのは実をつける枝だけでなく実をつけない枝もあるのでその枝を取り除いて出来るだけブドウの実に
栄養が行き渡るようにしたり、
また、生来ぶどうを多く実らせる品種などに関しては枝を間引いて実らせるぶどうの数を調整することで
味を凝縮することを狙っています。
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今回はたまたま撮ってもらった写真があるので珍しくがんがモデルです。
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このようにぶどう樹の前に屈んで不要な枝を取り除く、終わったら隣の樹に進んで不要な枝を取り除く、
の繰り返しです。
枝を取るのにさほど力はいらないんですが手が幹にぶつかったりこすれたりする事が多く、手がガサガサに
なるので仕事終わりのニベアは必須、
また主に使うのは右手の親指と人差し指ですが、丸1日芽かき、っていう日が数日間続いたりすると
指の皮がすり減るのか、i-phone の指紋認証機能が認識してくれなくなったりします。

基本的には前年に実をつけた枝を剪定でカットして出来た梢
(写真中央の短い枝、結果母枝と呼びます)
沿いから伸びた枝が実をつけるのでこれを残して他の枝を除きます。
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なかなか言葉と写真だけではお伝えしにくい作業ではありますが、
こちらがビフォー、
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からのアフター、
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です、幾分すっきりとした印象ですね。

そうしてどんどん進めていって後ろを振り返ってみると。
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取り除いた枝が絨毯のごとく積もっています。
何となく悪いなぁ、という気持ちになりますがこれも実に十分な栄養を行き渡らせるためです。

この芽かき、デカヴァイヨナージュやディスクといった耕作やピヨッシュと並行しつつ、2ヶ月近く
かけて行います。
ちなみに取り除いた枝、というか新芽ですね、萌芽して間もない小さい状態のときだけ食べれるらしく、
日本のワイン産地、勝沼では学校の給食にも出るくらいメジャーだというのを聞いて家で試してみました。
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フランスでは食べる習慣がないのでウチのスタッフ達は、こいつマジか?!って
顔をしていましたが、大葉の天ぷらみたいな感じで全然違和感なく食べれました。
ほんのり酸味があるのが特徴でしょうか。

新芽が出ている時期だけ、しかも採ってすぐにしか食べられない、ある意味すごく貴重というか
贅沢な食材です、機会があればぜひお試しください。

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