Category: 岩ちゃんのフランス在住記
ボンジュール、がんです。

萌芽のレポートをお送りした数日後の事です。
畑での作業中、雷鳴がしたかと思うと瞬く間に暗雲がたちこめて大粒の雨が降ってきました。
まあよくある夕立ちです。
一旦車の中に戻って止むのを待っていたところ、車を叩く雨足がどんどん強く、というか
液体ではなく固体が車に降っているような音がするので慌てて外を見たところ、なんと、雹が降ってました。

幸いにも雹はBB弾くらいの大きさでこの辺りはまだ萌芽が始まって間もない時期だったので
被害はありませんでしたが、ちょっとタイミングがずれていたら今年の生産量に大きく影響しているところでした。

前回の補足にもなりますが、萌芽した芽はとても柔かく繊細です。
ぶどう樹がちょっとした振動を受けただけでも地面に落ちてしまったり、
急な冷え込みによる寒さで死滅してしまう場合もあります。

雹はこの辺りではあまり降らないようですが、それでも夜間の冷え込みは5月には入るまでは油断できないそうなので、造り手にとっては萌芽が始まって嬉しい反面、気が抜けない時期でもあります。

ちなみにフランスの保険会社にはブドウ栽培者向けに雹害用の保険もあるそうです。
特に農協やワイナリーにぶどうを売る、ぶどう栽培専門の農家も少なからずいらっしゃるので
そういう方にとってはぶどうの収穫量が年収を大きく左右するので死活問題にもなります。
と、ここまで書いたところでつい先ほど、23日の土曜日ですが、急な冷え込みで
シュナン・ブランの一部の芽がやられてしまったそうです。
壊滅的な被害ではないけれども収穫量が下がることは間違いないとのこと。

自然を相手に仕事をするということの大変さ、ひしひしと感じています。

気を取り直しまして、
畑ではぶどう樹が活動を始めていますが、雑草も負けじと葉を伸ばしています。
なのでそれを取り除くために畑を耕します。
特にぶどう樹周りを耕す作業をデカヴァイヨナージュといいます。
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このデカヴァイヨナージュ、昨年ももちろんやりましたしもうずいぶんと前になってしまいましたが
ドメーヌ・デ・グリオットでも経験した作業です。
確かグリオットでは古い器具だったので一人がトラクターを運転して一人が後ろについてぶどう樹を通る毎に重い鉄のレバーを押し引きしないといけなかったのでなかなかに大変でした。

スーリエの器具は新しめのものでブドウ樹だけをうまく避けるようなバネがついています。
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一見すると簡単そうに見えますが、
土が乾きすぎていると特に粘土質の土壌はカチカチに固まってしまうので土を掘り進める刃に負担がかかってしまいますし、かといって土の水分が多すぎると刃に粘土がへばりついて思うように耕せない、
作業を行う際の土の状態がとても重要です。

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デカヴァイヨナージュを施した畝、かなりすっきりとしましたね。
でも畑の手入れはまだまだ終わりませんよ。
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