Category: 岩ちゃんのフランス在住記
ボンジュール、がんです。

フランスでは1月6日から冬のセールが始まっていますが、商業施設が一件もないアシニャン村では至っていつもと変わらぬ日々が過ぎています。
はい、アシニャン村にはレストランが一軒あるだけでスーパーはもちろん雑貨屋や食料品屋といった物を買うようなお店が一軒もないんです。
何なら銀行や郵便局もありません、車で10分かけて隣町まで行かないといけないという、ほんとに車がないと人並みの生活すらできない所です。
そういえば収穫真っ只中の早朝、家を出てすぐにタイヤがパンクしたので醸造所までの約7kmの道のりを走っていった事がありましたが車のありがたみを己の身体でしみじみと思い知った次第です。
さて、我らのキュベ・ブーがどんな畑のぶどうからどうやって醸されているか、を徹底追跡してみましょう。
まずは畑からいってみますか。

キュベ・ブーが作られるぶどう畑はアシニャン村の少し南、ペピルグランと呼ばれる区画です。
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 参考までにこちら、グーグルマップに手書きで書き足したというスーリエ所有畑マップです。

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中央少し上の黒い四角がドメーヌ・スーリエのカーヴ、蛍光ピンクに塗ってあるのがスーリエが所有している畑です。
その真ん中ちょっと下、斜線を引いている区画がキュベブーが作られる区画、ペピルグランです。
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広さは約1.7ヘクタール、北向きの緩やかな斜面で土壌は石灰が少し混じった粘土質、奥に見える建物の辺りがアシニャン村中心部です。
ぶどう品種はサンソー、樹齢が約60年の古樹でゴブレ型に仕立てられています。
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スーリエにはこのペピルグランの他に2区画のサンソーの畑を所有しているんですが、
キュベブーには常にこのペピルグランのサンソーを使っているんです。
レミーいわく、味わいの凝縮度が全然違う、んだそう。
このペピルグランの区画で特筆すべきなのは何といってもこちら。
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そう、この畑を取り囲むように生えている、この辺りではガリッグと呼ばれる野生のハーブ達。
よくよく見てみるとローズマリーにセージにウイキョウ、タイム、ローリエ、などなど。
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このハーブ達の香り成分がぶどうの果皮につくことでワインの香りや味わいに奥行きが出るんだそうです。

夏前には以前にも書いたデブルジョナージュ=芽かきをぶどう樹一本一本丁寧に施して必要以上のぶどうが生らないように配慮します。
このサンソーというぶどう品種、粒が大きく収量も多いので大規模ワイナリーや協同組合の大量生産ワインに使われる事が多く、いわゆるシャバシャバで味わいの薄いワインになりがちです。
芽かきでしっかりと収量を抑えることで味わい豊かなワインに仕上がるという訳ですね。

そうそう芽かき中にはこんな物も見つけましたよ。
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そうしてできたぶどうはこの通り、傷みの全くないきれいな房です。
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次回はこのぶどう達がカーヴでどうなってキュベブーが生まれるのかお送りしますね、お楽しみに。

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