Category: 岩ちゃんのフランス在住記
ボンジュール、がんです。
デキュヴァージュが終わると少しはカーヴの中も落ち着き始めます。
荒れ荒れの手もこれで少しは落ち着きますね。
というのも、ルモンタージュやスーティラージュに使うポンプやチューブ、またタンクやプレス機などなどは

使用前後に毎回水洗いするのでけっこうな量の水仕事があるんです。

幸い当時はまだ水を冷たく感じる時期ではなかったですが毎日の水仕事で指紋が薄くなってしまったのか、
しばらくの間 i-phone の指紋認証機能が全く反応してくれなくなりました。
とうとう携帯電話にまで愛想をつかされたのかとちょっと切なく思ったものです。
今回お届けするのはアサンブラージュという作業、ワインのブレンド作業ですね。
単一の品種でアペラシオン(=産地名)を名乗れる、例えばブルゴーニュの各産地、コルナスやコンドリューといった北ローヌの産地とは違って、サンシニアンのアペラシオンを得るためには複数のぶどう品種をブレンドする、アサンブラージュという作業が必要不可欠です。

今回アサンブラージュするのは Secret de Remy という白ワイン。
レミーの秘密、という少し意味ありげなネーミングのワインではありますが去年からリリースし始めたという絶賛売出し中のルーキー君です。


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初リリースだしウチの中ではちょっと高めの売値になるしとりあえずは、という事で瓶詰めした 1,200本は半年も経たずに完売。
アシニャン村に唯一あるレストランでは月に60本以上は軽く出ていたという人気っぷりで、
先日フランス研修でやってきた松井をはじめとするスタッフ達も非常に気に入ったワインです。
もちろん樽やタンクのワインをいきなりブレンドする訳ではなく、
どのワインをどれくらいの比率にするか、という試作を何度となくくり返します。
まず各タンク、樽のワインを個別に試飲していってそれぞれの特徴を確認したあと、
このブレンド用のシリンダー

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で色んな比率のワインを少量ずつ試作して試飲していくという大変地味、というか仕事してるぜ、っていう雰囲気が出にくいお仕事です。
何せ傍から見てる人にとっては、ただ飲んでるだけやん、ですからね...

しかしながら試作のパターンはほぼ無限にありまして、
まずスーリエが所有している白ぶどう品種だけで8種類、基本的にはステンレスタンク熟成ですが
2,3種類は樽で熟成させるのでこれも含めると約10種類。
この10種類のワインを色々と組み合わせてSecret de Remy のコンセプトに沿った味わいを探していくわけです。

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もちろんがんも試作しました。仕事してます感を醸し出すためにこんなレシピ表なんかも作りつつ20パターン以上は試したでしょうか。

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あかんあかん、樽強すぎる...
雰囲気は出てるけどちょっと余韻が短いよなぁ...
全然2013年とは似てないけどこれはこれでめっちゃ美味いよなぁ...
何か、あと何かが足りへんねんなぁ...
ガンの場合は試作する毎にどんどんこねくり回していらん深みにハマっていってしまいました。
いや、ホント考えれば考えるほど変な方に向いていくんですよ...

センス不足を思い知らされる作業です...
こうしてあーでもない、こーでもないと試作を繰り返してできたブレンド比率で出来上がった、
Secret de Remy 2014

こんな謳い文句でどうでしょうか。
ブルゴーニュの名門ドメーヌ御用達の樽メーカー、フランソワ・フレールの新樽で1年間熟成された
シュナン・ブランを中心にステンレスタンク熟成のグルナッシュ・グリ、ヴェルメンティーノ、クレレット、ブールブーラン、を絶妙のバランスでブレンド。
完熟フルーツとほのかな新樽由来の澄ましバター、ヴァニラなどの上品な香り。
優しい飲み口でボリュームがありつつも豊かな酸で切れ味よく仕上がっています。
ワイン単体でももちろん、舌平目のムニエルやオマール海老のオーブン焼きなど魚貝類、甲殻類のお料理
には素晴らしい相性をみせる、とてもガストロノミーなワインです。
こうして出来上がった Secret de Remy、つい先日、12月の上旬に瓶詰めされました。

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そしてこちらのワイン、小松屋でも取り扱いする予定で進めています。
がんもチョイ役で携わったワイン、日本に届くのを楽しみに待っていてくださいね。


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