Category: 岩ちゃんのフランス在住記
ボンジュール、がんです。
先日、スーリエの醸造所にトイレが設置されました。
え、先日? はい、つい先日。
トイレが設置? はい、トイレです。

ええ、・・・つまるところ、レミーがお父さんとスタッフとで10年かけて一から作ったという自慢の醸造所、
1998年に完成してから17年間ものあいだトイレがなかったという訳です。

レミーが誇りとしている手作りの醸造所でありますが、いやいやスゴイ事ですよ、
でも...何かもっと身近で大事な所が抜けてたんじゃないのか?!、
と思わないでもない今日この頃です。
彼らが17年間トイレなしでどう過ごしていたのか...皆さんのご想像にお任せします。

はい、小話はこれくらいにして、9月上旬までさかのぼりますが、いよいよ収穫のお話です。

さあ、いよいよスーリエでも収穫が始まりました!!
5月からではありますが、芽かきや草刈りなどいろんなお世話をしてきた樹が実をつけて収穫するという現場に立ち会えるというのはとても感慨深いものです。
で、収穫の記事を書くにあたって先に言っておきますが、ドメーヌ・スーリエは機械で収穫するんです。
大人数で和気あいあいとハサミで房を摘んでいくイメージ、を想像された方すみません。

「えっ、機械収穫?!」
って思われた方、はい、そのお気持ち少なからず分かります。
確かに、機械収穫のワイン=大量生産用ワイン、もしくは品質は二の次、
というイメージが多少なりともありますし、実際そういう生産者やワインも多く存在します。

正直なところ、自分もそれを聞いた時点では少なからずそういう印象を持っていたのでちょっと不安になりました。

それに気付いたのか、
「そう思ってしまう気持ちも分かるけど、とりあえずウチの収穫を見たらそのイメージは少しは変わると思うで。」
とレミー。

そうこうしていざ収穫を迎えてみると、なるほど、機械収穫と一口に言っても機械だけでもマテリアル面や操作面に色んな違いがあり、それがぶどうの品質の差になって表れますし、また造り手の規模や方針、環境によっては機械収穫が必ずしも悪かろうではない、レミーの言わんとすることがちょっと分かりました。
その辺りは書き出すと延々と長くなってしまうので近々にでも徹底的に検証する記事を書く予定です。
スーリエでは機械収穫ではありますが、ぶどう畑由来の野生酵母で発酵をすすめていますし醸造中のSO2添加もほぼ0です。
自分はスーリエのワインを可能な限りナチュラルな造りで土地の個性を反映させたワインだと言い切れます。

なのでまずはスーリエで使っている収穫機械のご紹介からいきましょうか、こちらです。

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ええ、でっかいです。

高さは...3,4メートルくらいありますかね、これでも収穫機械の中ではミドルサイズだとのこと。

ぶどうを収穫する仕組みですが、ぶどう樹をまたぐような形で収穫機が畝を通っていくんですが、この真ん中に付いている白い棒がぶどうの樹をゆすって、それでぶどうの粒が下に落ちます。
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 落ちたぶどうはベルトコンベア状に流れる容器で運ばれて機械上部へ。
 

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機械上部では送風機と選果台で余計な葉っぱや梗、腐敗果などが取り除かれて両サイドの槽に溜められていきます。

槽の中はうす暗くて写真がキレイに取れないんですが、送風機と選果台のおかげで潰れていないぶどう粒だけが集められます。
この時期他の色んな収穫機を見る機会がありましたが、一見すると同じような型でもサイズはもちろん、送風機や選果台がついていなかったりで、その辺りでも収穫したぶどうのクオリティが大きく変わってくるんだなと感じました。
また、スーリエでは毎日収穫が終わった後、ジェット温水と流水で3時間かけて徹底的に糖分を洗い流します。この洗浄が不十分だと黒いシミになって残り、そこに雑菌がつくんだそう。
確かに全体が黒ずんだ収穫機に出会うこともしばしばありました。
などなど機械収穫の中でもぶどうのクオリティに対するこだわりが随所に見られます。
次回はいよいよこの機械でぶどうを収穫していきますよ。
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