Category: 岩ちゃんのフランス在住記

ボンジュール、がんです。

6月下旬から続いていた猛暑も8月に入ったあたりからちょっと落ち着き始めて穏やかな天気が続いているアシニャンです。

さて、前回はサンシニアンのお祭りのお話しだったのでこの流れに乗っかって
ここでチラッとサンシニアンワインの特徴を説明しておきましょう。
どうしてもちょっとお固い内容になりますが、できるだけ柔かく説明してみます。



アペラシオン・サンシニアンは南フランス、ラングドック地方の20の村からなるワイン産地、
東はフォジェール、西にミネルヴォワというアペラシオンに挟まれ、地中海から約40km 離れた内陸部に位置します。

小松屋でも以前はキュヴェ・オスカーやキュヴェ・デ・シガールといったサンシニアンの生産者のワインを取り扱っていたので意外と縁のある産地でもあります。


ちなみにおっぱいワインのマリーさんは車で20分ほど、キュヴェGのロドルフさんも車で20分ほど、というご近所さんです。
サンシニアンのワインは大きく北部と南部で香味の特徴が異なり、ベルルーやロクブリュンといった北部の土壌は片岩質、いわゆるシスト土壌が多く、カリニャンやグルナッシュ、シラーなどが多く栽培されています。
カカオなどのロースト香、ボリュームがありつつキレのあるワインに仕上がるのが特徴です。
こちらが片岩


ベルルーのぶどう畑
なだらかな斜面にぶどう畑が広がっているのが印象的です。





ロクブリュン
こちらのぶどう畑は平地にあることが多いです。
ちなみにベルルー、ロクブリュンとも仕立て方はゴブレが大部分を占めています。








一方でアシニャンを含む南部の土壌は粘土石灰質、アルジロ・カルケール土壌が中心でグルナッシュやサンソー、ムールヴェドルなどが中心に栽培されています。
カシスやダークチェリーなど黒系果実のフレッシュな香り、渋みが柔らかでしなやかなワインが多いです。

ワインの種類は赤、ロゼ、白、の3種類を作っていますが、サンシニアンの名を名乗るためには定められたぶどう品種と割合から、2~4種類のぶどう品種をブレンドすることが義務付けられています。

それに対してこの辺りはいわゆる地酒クラス、ヴァン・ド・ペイ・ドックの範疇にも入っているので造り手さんの中には
VdPクラスの単一品種ワインを造っていることも多いです。

スーリエが居を構えるアシニャン村はサンシニアンの中でも南部、ミネルヴォワに接する最西端に位置しています。



村周辺が台地状になっているのでサンシニアンの中でも標高が高いのが特徴です。
(サンシニアンの一般的な標高が50m~150mであるのに対して、アシニャン村周辺の標高は250m~270mほど。)

南部に属するので先に述べたように土壌は粘土石灰質ですが、一口に粘土石灰質といっても区画によって粘土が多めだったり石灰が多めだったり、また斜面が南向きだったり北向きだったり、と変化に富んでいるので生産者さんもその区画に合ったぶどう品種、仕立て方、などを考えて栽培しています。

標高の高さからか、南部の他のワインに比べてよりキレイな酸、軽やかさがあるのが特徴です。
スーリエの畑より、こちらはサンソーの畑



同じくグルナッシュの畑



同じくシュナンブランの畑




いかがでしたでしょうか。
サンシニアンに限らず、この辺りの産地のワインはよく一括りに ”南仏のワイン”と言われてしまいがちですが
もしこの記事をご覧になった方がワイン屋さんやレストランで、”南仏のワイン”ではなく、
「サンシニアンのワインはありますか?」
と言っていただければこの地で研修させてもらっている身としては嬉しい限りでございます。




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