ボンジュール、がんです。
日本はまだまだ暑い日が続いているそうですね。
こちら、パリは一足早く秋らしい涼しさになっています。
というか、8月もずっと涼しかったので、みなさん物足りなさを感じているようです...
南仏ではすでに収穫の終わったところもありますし、他の地域もこれから収穫シーズンに入っていきます。
今年もいいブドウが取れますように。
アルザス話を書く前にもう一つ、最近の出来事を。
先日、パリで大人気のビストロ、シャトーブリアンに行ってきました。
とあるレストランのガイドブックでは、数々の三ツ星レストランを押しのけて世界一のレストランとして評価されてるんだとか。
さすがは大人気店、今回も2週間前に電話をしたももの、満席だったので2回転目を狙って待つ、という計画。
お店に着いたのが21時半くらいでしたが、その時点ですでに4,5組が2回転目待ち。
もちろんお店は満席。
そっからカウンターで少し飲みながら待つこと約1時間、席について料理が出て来始めたのが23時...
フランスならではの晩ご飯タイムですわ...
頂いたワインは...
ブルゴーニュ・シトリー ’09
ブルゴーニュの北、シャブリの近くです。
こないだヴェズレの試飲会にも来ていた比較的新しい造り手さんですが、酸味と果実味のバランスがよくてとてもチャーミングなワインです。
料理はコース1種類のみ。
最初は一口サイズのアミューズが4つ5つくらい。
グジェール(チーズ風味のシュー)
リュー・ジョーヌという魚の一口刺身、ヴェルヴェーヌというハーブのスープと一緒に
サービスの方が、
「SAKEみたいに一口でくいっといってねー」
と。
ヒマワリのスープ
生ヤングコーン、ハードチーズとオリーブオイル
ヤングコーン単品で十分旨味がのってるのに、更にチーズで旨味プラス。
トマトのスープ、フロマージュ・ブランとジロール茸
トマトスープの酸味とフロマージュ・ブランの酸味がいい塩梅。
で、こっからやっと前菜。
イカとお野菜のソテー、イカ墨風味
魚
マグロのミキュイ(半生)、ヴィネガーの効いたお野菜と
マグロ単体で食べるのと野菜と一緒に食べるのとで味の印象が全く変わります。
肉
ピジョン(鳩)のロースト、ハーブと一緒に
クセが全然ないピジョン。これもキレーなロゼ色に仕上がってました
。
で、デザートが2品
まっ赤っ赤 (←メニュー名を直訳するとこうなるんです、そのまんまやないかっ 笑)
サクランボや苺、フランボワーズなどのフルーツ、にバジルの葉。
バジルがいいアクセント。
とうもろこしのアイス、フロマージュ・ブランのソース
とうもろこしの甘味とフロマージュ・ブランの酸味
という訳で全10品、
一体これどうやって作ってんのーー
こんな食材同士や調味料との合わせ方があるんやーー
などなど、一皿一皿に驚きのあるお料理達ばかりでした。
デザート食べ終わったのは12時半くらいだったか...
そのころには厨房も落ち着いた様子で料理人たちが店の前に出て小休憩。
そこで少しお話した料理人の一人、こないだまで研修で半年ほど神戸で働いてたとのこと。
で、話を聞いてると、
「大阪にもちょこちょこ遊びに行ってたけど、素敵な品揃えの自然派ワインバーがあってね、4,5回くらい通ったよ。名前がね... え~~っと、ナチュール・エ・何とかやったかな...」
「それってもしかして、パシオン・エ・ナチュール?」
「ああ、それそれ、知ってるん? とってもサンパ(=感じのいい)なお店やったよ。」
う~~ん、さすがはパシオン・エ・ナチュール、大人気ビストロの料理人まで虜にしてしまうなんて...
な感じで更けていったパリの夜でした。
パリに来る機会があれば是非、な一軒です。
Le chateaubriand
129 Avenue Parmentier 75011 Paris