ボンジュール、がんです。
サッカー・ワールド・カップ、フランスがグループリーグ敗退してしまいましたね。
敗退翌日、ビクビクしながら店に出勤しましたが、ウチのスタッフ達、
機嫌の悪いのを通り越して開き直ってました...(笑)
機嫌の悪いのを通り越して開き直ってました...(笑)
その後、1日2日は特にサッカーで話が盛り上がることはなかったんですが、日本の決勝トーナメント進出が決まった翌日、
スタッフ 「よお、コーキ、日本勝ったやん、すごいなーー。」
がん 「いやー、勝つとは思わへんかったわーー。」
スタッフ 「で、今日の昼はお祝いに何のシャンパーニュ開ける~?(=お代はコーキ持ちで)」
な... こいつら、日本勝ったのに乗じて俺にたかる気か...(汗)
店長のマークも、
「日本がベスト4にでもなった日にゃあ、サロン(某高級シャンパーニュ)でも開けんとなあ。(=お代はコーキ持ちで)」
「・・・・・・(汗)」
おかげで今度は日本の勝敗にビクビクしながら働いてる毎日です...
さて、先日(といっても6月初めのころの話ですが...)知り合いを訪ねてボーヌまで。
そのお知り合いの方にお願いしてフィリップ・パカレ氏のカーヴを訪問させてもらいました。
パカレ氏のカーヴはボーヌの市街地から駅に向かう途中の道を少し入るとあります。
看板らしきものも全然ないので、
「えっ、ここがそうなの!?」
っていうくらいあっさりしてます。
事務所で訪問に来たことを告げると、フィリップ(・パカレ)はパリに出ているとのこと...
「がんちゃん、フランス行っても間の悪さは相変らずやなぁ。」
え、えぇ... 返す言葉もありません...
代わりにカーヴを案内してくれたのがヨハンさん。
こちらのカーヴで働き始めて約6年になる大ベテランさんです。
「説明もいいですけど、とりあえず飲みましょか。」
とヨハンさん。もちろんです。(笑)
ということで、醸造所の説明もそこそこに白ワインからスタート。
2009年ヴィンテージから新しく仕込んでいる1種類を含む4種類をデギュステ。
全体的に共通するのはキレイな酸とミネラル。
ブドウって地下深くからミネラル豊富な水を根っこが吸い上げた水分で出来ているんだ、とイメージさせるような味わいです。
その後、地下に降りて赤ワインを。
同じく2009年ヴィンテージを8種類。(うち2種類が2009年ヴィンテージから新しく仕込んでます。)
もちろんまだ熟成中なので樽からの試飲です。
まだ熟成中とはいえ、すでにどのワインも美味いです。
いや、美味い、っていう表現では足りなさすぎです...
個人的に好みだったのは
ポマール・プルミエクリュ・シャンラン ’09
澄んだ赤系果実と花の香り。構成はがっしりとしているが、中盤からじわじわと果実味が上がってきて余韻につながる。
ジュヴレ・シャンベルタン・プルミエクリュ・ラヴォー・サンジャック ’09
圧倒されるほどのミネラル。余韻も長く長く続く。
試飲の後、ヨハンさんに少し質問。
フィリップ・パカレのワインは早くから飲めるけど、熟成しても美味しい(熟成に耐えられる)のか?
「リリースしたてからすぐ飲める、というのはウチの特徴の一つになるのかもしれないけど、かといって熟成に耐えられないのかっていうと、そんなことはない。
リリースし立ては赤系のベリーや花のニュアンスが多いし、年を経るに従って紅茶やキノコ類、腐葉土、革、などのニュアンスが現れてくる。
どちらにも味わいの良さがあるから、その人の好みに合わせて飲んでもらえればいい。」
どちらにも味わいの良さがあるから、その人の好みに合わせて飲んでもらえればいい。」
現在、日本の市場で出回っているのが2007年ミレジム物なんですが、2007年の特徴は?
「2007年は特に酸が強調された年。ブルゴーニュ全体としては良いミレジムとは言われていないけど ウチは選果も厳しくしてるし、繊細、上品、ピュア、など僕らが表現したい特徴が良く出たいい年。フィリップ(・パカレ)も納得の出来だよ。」
とのこと。
う~~ん、この記事を書きながらパカレ氏のワインが飲みたくなってきました...