ボンジュール、がんです。
今日は試飲会へ。何でも今回の試飲会はカンタルチーズとラングドックのワインが試飲、試食できるとのこと。
ちなみにカンタルチーズとは...
フランスのへそ、オーベルニュ地方のちょい南、カンタル地方で作られたチーズのこと。はい、そのまんまです。
そのまんまですが、それが簡単ではないんです。
チーズにもワインと同じ様にAOC法があり、生産地はもちろん、ミルクの種類や製造方法、最低熟成期間、などなどが厳しく決められており、その基準をパスしたチーズだけがその土地の名前を名乗れるという訳です。
他にも色々ありますが、例えばカマンベールなんかも地方名、正確にはA.C.カマンベール・ド・ノルマンディ と言います。
このカマンベール・ド・ノルマンディという名前をつけてもいいのはフランス、カマンベール村で作られ、厳しい基準をパスしたチーズだけです。
スーパーなんかを見てみると色んなカマンベールチーズが並んでいますが、カマンベール・ド・ノルマンディとカマンベールチーズは全くの別物といっていいくらい品質に差があります。
(ややこしくてすみません...)
両者の違いを身近なのに置き換えると、カニとカニカマ(カニ風味のかまぼこ)、みたいなもんでしょうかね。
話がそれましたが、このカンタル地方、年間18,500トンのチーズが生産されており、作られている乳製品の種類は3,100種類にものぼります。
600,000haにも及ぶ広大で肥沃な酪農地帯を持ち、良質のチーズを作るのに理想的な環境なんです。
作るのはこれまた手間ひまのかかる仕事です。
まず、1kgのカンタルチーズを造る原料として10Lものミルクを必要とします。
で、熟成させるまでの過程だけでも最低50時間、熟成はA.C.カンタルの名前をつけるためには最低でも30日、カンタル・ヴューと呼ばれる長期熟成タイプは最低240日の熟成が必要になります。
農業の道は1日にしてならず、ですね。
形は上の写真のような円筒形、これ1個で大体35~45㎏くらいあります。
写真右下にあるフルーツと比較すると結構大きいことが分かるかと思います。
とまあ、こういう感じです。
ただ飲んだくれてるだけじゃなく、ちっとは勉強もしてますよ(笑)
会場はとあるカフェ。それほど広くないお店で、かつ例によってワイン好きがどっと押し寄せてきたので、当然のごとく会場はヒートアップ。
造り手さんもお忙しそう。
一つのブースにはワインとチーズとパンの王道トリオ。
にしても試食のチーズ一切れ一切れがでかい!! 試食でこんなでっかいの、見たことありません...
ワインもどんどん注いでくれはるし、これって試食試飲じゃなくて、普通の飲み食いなんじゃ...(笑)
で、そのカンタルをいただきましたが、印象としてはちょっとしっとりとしたコンテ、といった感じ。クセもあまりなく、万人受けしそうなタイプです。もちろん旨~いです。
それと共にワインも。ラングドックのワインが赤白ともに3~4種類ずつくらい。
知らない造り手さんばかりでしたが、どのワインもとても丁寧に造ってるなあ、と感じる味わいでした
赤はもちろん、白もまた赤とは違った感じでカンタルとよく合いました。
ということで感じたことをまとめると、
(もちろん今回試したのは赤白各3~4種類ずつだけ、しかもラングドックのみ、なので一概には言えませんが、)
白ワイン+チーズ=チーズの風味が引き立つ
赤ワイン+チーズ=ワインの風味が引き立つ
んじゃないかな、と。
チーズの勉強はあまり、いや全然してないので、こんなん常識やで、みたいな事やったら何ともお恥ずかしい話ですが...
同じチーズでも合わせるワインによって、チーズの風味が引き立ったり、ワインの風味が引き立ったり、またその逆も然りで...
チーズもワインもそれぞれ奥が深いけど、その2つの合わせ方もこれまた奥が深いですなあ。
勉強しないといけないことはまだまだ山のようにありますね...