ボンジュール、がんです。
遅くなりましたが醸造のお仕事も少しずつ紹介していきます。
10月の初めから11月の終わりぐらいの間のお仕事です。
内容によっては2ヶ月以上の時差がありますが... すみません。
手始めに醸造期間中の一日の流れから。
AM 8:00
一日の始まりは各タンクのチェックから始まります。
デンシテという作業で一個一個のタンクから果汁を抜き出して、糖度計で果汁の糖度と温度を計ります。
タンクに蛇口を取り付けて果汁をバケツに入れていきます。
細長いプラスチックの筒に果汁を満たして糖度計を浸けて計っていきます。
左右の写真、それぞれ違うタンクの果汁ですが色が全然違います。
タンクによって果汁の色も違うし、香りも、味も、発酵しているプチプチという音の度合いも違います。
なのでデンシテを行う際は、ただ糖度と温度を計るだけでなく、
五感をフル活用して果汁をチェックし、変化、異常がないかを確認していきます。
長年の経験がないと出来ない作業です。
計った糖度と温度はタンク毎に毎日ノートに記入していきます。
このデンシテという作業、大変重要な仕事ではあるんですが、実は自分は数ある仕事の中でこれが一番苦手なんです...
というのも、チェックのためにバケツにとった果汁はタンクの上までハシゴで持って昇って戻してやるんですが、何せ自分は遊園地で一番怖い乗り物が観覧車、と即答できるくらい高いところが苦手です...
それでも中々自分が手伝える仕事は少ないので、苦手やとは言わずにやってますが、やっぱり怖い。
ハシゴも足場がしっかりしていないものが多く、降りてる途中でガタッ!!ってなった時には
「もぅ~、ホンマ頼むわ~(泣)」
って心の中で叫んでいます...
朝一で寒いはずなのに、この作業をしているときが一番汗かきます(笑)
デンシテは大体1時間から2時間かけて、今年仕込んだ21個のタンク全てを毎朝チェックします。
その後は日によって色々な仕事をします。
この日は収穫明けだったので収穫用具の片付けを行いました。
収穫したぶどうを入れていたベン洗いです。
ベンについたぶどうの色素を落とすためアルカリ系の溶液を振りまいて、たわしでひたすらごしごし洗っていきます。
それにしても、洗っても洗っても一向になくなる気配がありません。
そうこうしている間にお昼。
昼食は大体12:30くらいから1時間ほど。
収穫中もそうだったんですが、ジャンの奥さん、アニエスの料理はめちゃめちゃ美味いです。
あんまり気合を入れて作っている様子はないんですが(笑)、それでも本当に全部が美味いんです。
何というか優しい味というか、癒し系というか。
でまた午後も頑張れるわけです。
午後も引き続きベンをひたすら洗う、洗う、洗う。
結局一日がかりで洗ったベンの数、260個(泣)
洗った後は倉庫に保管、来年まで眠っといてもらいます。
PM 6:00
一日の終わりは醸造室に水をまいて水切りで流して終わります。
とまあこんな感じで一日が過ぎていきます。