Category: 岩ちゃんのフランス在住記

ボンジュール、がんです。


 



いきなりですが、ワインを造りました。
・・・いや、正確に言うとワインになる可能性のあるぶどうジュースを瓶に詰めました。


 



というのは、事の始まりは11月の終わり、何の気なしにジャン家の近くのぶどう畑を見ていました。
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11月の終わりにもなるとぶどう畑はこんな感じ、葉っぱも落ちきって何とも殺風景ですが、所どころ枝の先っぽに何かついてますよね。


そう、ぶどう。収穫のときはまだ未熟だったのでそのまま放置されたぶどう達です。
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よく見るとキレイなぶどうもちょこちょこと残ってるし、実もしっかり熟してるし、もったいないなぁ...
と思っていたんですが、


「あれ...、このぶどう使ってワイン造れんちゃうん...」


というかなり短絡的でバカバカしい発想を思いつき、まあ駄目もとで試してみよう、というお話しです。


 


 


 


自分でも呆れるくらい幼稚な発想ではありますが、感即動。


とりあえずバケツ一杯分のぶどうを収穫して、それをそのまま房ごとバケツの中で潰しました。ちなみに収穫したぶどう畑はジャン家の裏にある畑ですがジャンの畑ではありません...
まあ、このまま放置されるぶどう達なので問題ないでしょう。



それよりも問題なのは、これら収穫したぶどうに自然酵母がついているかどうか、つまり畑がビオかどうかです。


自然の酵母がついていなければ(=化学薬品モリモリの畑だったら)、発酵が始まらないのでこの時点でアウトです。でも、かといって培養酵母なんて自分はもちろん、ジャンも持っていないので、発酵が始まることを祈ってこのまま放置です。



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破砕(ぶどうを潰した)後の図。ちなみにぶどうは手で潰しました。自然派というより野生派ですね...


カーヴだと寒すぎて発酵が始まらないと思い、部屋に持って行って様子を見守りました。それでも部屋の温度は15℃くらい。果たして発酵は始まるのか!?な状態です。


 


 


 



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醸し3日目
これがぶどうを収穫、破砕してから三日目です。初日よりも明らかに果汁の色が深くなってます。
バケツに顔を近づけて耳を澄ますと、かすかにプチプチと音がしています。わずかですが発酵は始まっているようで一安心。
何とか第一ゲートは通過です。
香りもまだぶどうジュースですが、ええ香り立ってます。



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ピジャージュ(上に浮いてる果皮を棒などで沈めて果汁に漬け込んでやります。ぶどうの皮の部分に含まれている渋みや色素をより引き出します。)


ピジャージュはフォークで(笑)
しかも発酵槽はバケツ...
何ともちっちゃい話、理科の実験みたいです...


ピジャージュのペースは一日一回。発酵もまだ始まったばかりですし、量が量だけに意味があるかは分かりませんでしたが...


 


 


で、本来なら1~2週間くらいこのまま置いておいて、渋みと色素をしっかりと出し、アルコール発酵が終わるのを待ちたかったんですが、
色んな諸事情があり、止むを得ず、この時点で瓶詰めすることになりました。
この計画、もっと早く思い付いたらよかった...


 


でもこの醸している3日間、部屋に戻ってぶどうの様子を見るのが楽しみで楽しみで、何か小学校のカブトムシとかヒマワリの観察日記みたいな、今日はどうなってるんやろう、っていうドキドキ感を久々に味わいました。


 


 


 



ということで、まず圧搾。
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プレスは a la main. こんな風に手で搾りました。野生派もいいとこです。



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そして瓶詰め。
右のバケツが圧搾した後の果汁ですが、何せ手搾りなんで種も皮も残りまくりです。フィルター代わりになるものを探しましたが見つからなかったので、このまま瓶詰め。
野生派ノンフィルターです(笑)


 


 


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そして打栓。
カーヴの隅っこにあった手動式の打栓機でコルクを打ちました。



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で、完成しました、とりあえずの瓶詰めが。ワインとしての完成はまだまだです。


収穫したのはバケツ1杯分、潰すとバケツの4分の1くらいの量になってしまったので、最初は2本分取れればいいかな、と思っていたんですが瓶詰めしてみると結局4本取れました。


1本だけ瓶が違うのは、最初に瓶を3本しか用意してなくて、4本目は近くにあったあの軽量瓶に詰めました。
今年のジャンのプリムールに使った瓶ですが、これだけはちょっと強度が心配です。


 



しっかし・・・
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瓶詰めしてちょっと置いておいた瓶ですが、(軽量瓶のやつ。これがまだ中身が分かりやすいので。)
瓶の下、三分の一が澱で、種や皮も入りまくり...


ノンフィルターと言えば聞こえはいいですが、無濾過にも程がありますね...
還元度合いとブレットが心配です。


 



結局、醸しがたった3日間でプレス&瓶詰め。あとは瓶内での発酵に期待、という一般にはまずあり得ない醸造法です。



瓶詰めは出来たものの、中身はまだぶどうジュースの状態で、これがワインになっていくのにはまだまだ問題は山積みです。


・瓶内でうまく発酵が進むか
・発酵の時に生じるガスの圧力に瓶とコルクが耐えれるか
・澱をどうやって取り除くか


などなど、まあこの辺は様子を見ながら考えて、という感じです。



このままの状態で瓶が破裂することなく発酵が終わってくれれば、ロゼのペティヤン・ナチュレルが出来上がることでしょう。
成功する確率は1割くらいかな...



何せ自分のはまだ発酵が始まったばかりの状態で瓶詰めしています。
いわゆる自然派のペティヤン・ナチュレルは発酵途中に瓶詰めする、といっても発酵が7割程度終わった段階での瓶詰めです。


なのでガス圧は通常のペティヤン・ナチュレルの約3倍、コルクは泡用でない普通のやつ、4本の内1本は軽量瓶、不安要素だらけです...



あと、瓶詰めしてしまったので途中経過が一切分かりません。
ちゃんとワインになっているのか、美味しいのか、開けてみないと分かりません。


 


 


 


4本しかありませんし、ワインになるかすらもまだ分かりませんが、とりあえず名前をつけました。



CUVEE FAIBLE ESPOIR 


わずかな望みに期待を込めて。


うまくいってみんなで飲めるといいんですけどね...


 


 

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