ボンジュール、がんです。
このジュラ訪問、最初は一回で載りきると思っていたんですが、けっこう長びいてます、自分で言うのもなんですが...
でも振り返ってみると、確かに濃かった、この2日間。
畑から戻ってカーヴに移動、破砕したぶどうをプレスします。
ぶどうをプレス機に運ぶのもこんな風に背負いかごに果汁と果皮を入れて運びます。
プレス機は垂直式の小っちゃいやつです。
プレスするのも手作業です。でっかいネジを締めていくように長い鉄の棒をひたすらキコキコ押します。
なんとポンプも手動式。こんなの、ワイン博物館の昔の醸造器具コーナーでしか見たことないです。
この方がポンプを通るワインに優しいらしいです。
ほんっとに全部手作業なんですね... 恐れ入りました...
フィリップ・ボールナールの個人的なイメージはもっと近代設備でバチっと造っているのかと思っていたんですが、除梗や破砕といい、プレス、ポンプまでかなり昔ながらの伝統的な造り方です。
そうしてプレスをしている間にもアペリティフ代わりに樽からじゃんじゃんワインが注がれています。この時点でフィリップはかなりゴキゲンさんです。昨日の疲れを微塵も感じさせません。
話を聞いていると色んなお仕事の方が集まっています。
レストランのソムリエさんとか、ジャーナリスト、ショコラティエ(チョコレート職人)、ワイン愛好家などなど。
もちろん造り手さんもエマニュエル・ユイロン、オヴェルノワを始め、ローヌ、グラムノンのミッシェル氏や翌日にはサヴォワ、ビュジェ・セルドンで有名なアラン・ルナルダ氏も来られていて、造り手ネットワークもかなりのものです。
おっと、神様。 ・・・後ろ姿ですが。
そして午後3時、昼食といえる時間なのか分かりませんが、昼食です。
火から下ろしてじゃが芋をどけてみると...
見ただけで確信しました、うん、絶対美味い。しっかしどんだけでかいソーセージなんでしょうか...
宴会に懸けるフィリップの意気込みがひしひしと伝わります...
こうしてやっと「Bon appetit !! 」 です。
・・・でもここまでが余興で、こっからが本番なんですよね...