ボンジュール、がんです。
お待たせしました。今年のボージョレ・プリムールの速報です。
収穫期間中の10月1日、お待ちかねのボージョレ・プリムールをプレサージュ(圧搾)しました。
ボージョレ・プリムールに使われるぶどうは9月18日に収穫されたもので、
この収穫には参加できませんでしたがタンクに入っているのは完熟したきれいなぶどうばかりです。
ぶどうは収穫後、その日の内に樹脂製のタンクに房ごと入れられて二酸化炭素を満たして密閉します。
マセラシオン・カルボニック法ですね。
ぶどうをタンクに入れてから13日間、ほぼアルコール発酵が終わったのでプレサージュに入ります。
これがボージョレ・プリムールの入ったタンクです。見えにくいかもしれませんが、タンクの1750Lのラインまでは果汁、5000Lのラインあたりまでにぶどうが詰まっています。(黒い点々がぶどうです。)
まず果汁(アルコール発酵が終わっているので厳密にはワインですが)を先に抜き取り、続いてぶどうをタンクから圧搾機に移して搾ります。
プリムール・ティレの抜き取り
自然に流れ出た果汁(プリムール・ティレと呼びます)を抜き取っています。色合いは少し濁った薄紫色、香りはまだ弱いです。味わいはフルーティですが軽いです。
続いてタンクの中のぶどうを圧搾機に移していきます。運ぶのはフォークリフトですがぶどうをかき出すのは手作業です。
「がんちゃん、見てるだけで働いてないやんか~」
いやいや、ちょっと待ってください(汗) 自分にはこれから重大な役目があるんです。
タンクからぶどうを出す作業はけっこうな重労働です。タンクの口からだと奥にあるぶどうまで届かないので、タンクの中からもぶどうをかき出す役目が必要なんです。その役目を自分が務めさせていただきました。
タンク内部。ごっつい量のぶどう達ですが傷んでるぶどうはほとんど見当たらないです。
このぶどうの収穫には参加してませんが良いぶどうだけをしっかり選んで収穫しているのがよく分かります。
中からぶどうを出すのも重労働ですが頑張ります!!
タンクの中にはまだ二酸化炭素が残ってるから、とのことで息継ぎしながら掘り進めていきます。
タンクの中はアルコールの香りがムンムンと漂っていて中にいるだけで酔ってしまいそうです。
タンクの中でぶどうと格闘すること約1時間、全部のぶどうを出し切りました。もう汗ダクダクです。
その後タンクの中をきれいに洗ってやっとタンクから脱出です。
圧搾機にぶどうが全部入ったのでプレス開始。4~5時間かけてゆっくり搾っていきます。
ちなみにこの圧搾機、
「絶妙の力加減でプレスしてくれるんだ」
とジャン氏も大絶賛の圧搾機です。
プリムール・ティレは左、プレスした果汁(プリムール・プレッセと呼びます)は右のタンクに入れられます。
プレスしたあとのぶどう。キレイに搾られてカラカラに乾いてます。でも種は潰れずに残っているので、この辺がジャンの言う
絶妙の力加減という所なんでしょうか。
プレスしたての果汁はまだまだ荒々しいです。アルコール発酵も終わりきっていないので少し甘みも残っています。
まあでもこれからどんどん美味しくなっていくことでしょう。
今後も経過を見守っていきます。