ボンジュール、がんです。
こうして楽しそうに収穫が進んでいきますが、決して楽なわけではありません。
まず最初に収穫の辛さを感じたのが腰、です。
ゴブレ仕立てのぶどう樹の高さは胸あたりまでありますが、ぶどうの房はだいたいひざ下からくるぶしの間くらいの高さに生ります。
なので腰に一番辛い姿勢でぶどうを摘むことになります。初日が終わった時点で腰が悲鳴を上げていました...
収穫やってみたいな~って思っている方は、まずこの写真をひざ下くらいの高さに貼ってイメージトレーニングしてみてください。
収穫気分が味わえます、しんどい部分だけですが(笑)
「最初の3日間を過ぎたら楽になるよ」
とのヴァンダンジェーの言葉を信じて3日間頑張りましたが全く楽にはなりません。
5日目くらいからは腰が固まったようになって、中腰の姿勢からもとの姿勢に戻すのに息を吐いて5秒くらいかけないと戻せなくなってしまいました。
ほんとに腰の曲がったおじいちゃんみたいです(泣)
9日目、10日目あたりは本当に限界を感じました。
収穫が終わってからも一週間くらいは痛みが引かなかったです。
ヴァンダンジェー達もやっぱり腰は辛いみたいで、中には痛み止めの薬を持参しているヴァンダンジェーもいます。収穫に懸ける意気込み、凄まじいです。
あと左手も痛い思いをします。
通常右利きの人は右手にハサミを持って、左手でぶどうの房を持ってカットしていきます。最初のうちは十分気をつけて切っていきますが、
これが慣れてきたり、急いでたりすると誤って左手をパチンとやってしまうことがあります。
自分も10日間の間で親指2ヶ所、小指1ヶ所を負傷しました。
でも他の人の左手を見てみるともっと傷だらけ。
「この傷だらけの左手がヴァンダンジェーの証さ」
とみんな笑っていました。ヴァンダンジェーの仲間入りになるにはまだまだ傷が足りないみたいです...
あとは宴の様子を見て分かるように、何度も言いますが飲む量がハンパありません。
自分はジャン家に到着した次の日からしばらくの間、パンシロンのお世話になりました...
(頭痛は全くありませんが、二日酔いは起こります。多分食べ過ぎや寝不足なんかも重なっているとは思いますが)
なので自分の経験上もし収穫に参加される機会があれば、湿布と胃腸薬、あとアウトドア・トイレット用(笑)にティッシュ、この3つがあれば何とか乗り切れるかと思います。
いっぱい収穫して、いっぱい食べて、いっぱい飲んで、いっぱい踊って、少しだけ寝て...
こんな風にして収穫の日々は過ぎていきます...