Category: 岩ちゃんのフランス在住記

ボンジュール、がんです。


 


前回に引き続きペッシュ・ロリエ、カーヴでのお仕事です。
見せていただいたのは収穫したぶどうを除梗・破砕してプレスするところです。


 


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カーヴはマリーの家のすぐ横にあります。
全てのタンクを使うと3000hℓ入るそうです。1hℓが100ℓなので...
30万ℓ!!   750ml瓶で計算すると...
40万本!!
デブルバージュなどでワインを移すため用のタンクもあるので全てのタンクにワインが入ることはないそうですが、それでもかなり規模が大きいですね。


 


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収穫したぶどうをトラクターに積んで帰り、除梗・破砕機に入れていきます。
真ん中右にあるステンレスの機械が除梗・破砕機です。
房になっている状態のぶどうが機械を通ってぶどうの果実と梗(こう)、葉っぱ、小枝などに分けられます。
ぶどうの果実だけが下に落ちてホースを通って圧搾機へと運ばれ、梗や葉っぱ、小枝などは横に排出されます。



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圧搾機
この真ん中のローラーみたいな部分にぶどう果実が入っています。
均一に搾れるように回転しながらローラー内部に空気を送ってゆっくりと搾っていきます。
搾られた果汁はホースを通ってタンクへ移されます。



 


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プレス機からぶどうの搾りかすを出しています。
一回のプレスでだいたい50~80hℓの果汁を搾るのでその搾りかすも結構な量になります。
搾りかすは堆肥になったり蒸留酒(マール)になったりします。


 



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左写真 糖度計
右写真 チェック表
この温度計みたいなのが糖度計です。発酵中はタンクに入っている果汁の糖度と温度を毎日チェックしていきます。
酵母はぶどうの糖分を食べてアルコールを作るので、発酵が始まると糖度がだんだんと減っていきます。


タンクの横にかかっているのがチェック表。


左から日付、温度、糖度、の順に記入されています。


温度を一定に保っておくことも重要な仕事です。
タンクの真ん中には冷水を通す管があり、そこに冷水を通して温度調節します。


ベルナッシュ(発酵途中のぶどう果汁のこと)は泡弱めのファンタグレープみたい(笑)


甘みがあってこの状態でも旨いです。
この時期はたまに近所の人がポリタンクを持って来てベルナッシュを狙って買いに来ることもあるとか。


 


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レロー・メルローのタンク


こうした大規模な造りでできている VdPレロー・メルロー ですが、
メルローは他のぶどうに先駆けて2001年からビオロジック栽培、
機械で収穫し、培養酵母や酸化防止剤も使用はしているものの、
培養酵母と酸化防止剤の量はこの規模のドメーヌでは考えられないくらい抑えています。
(一つ一つのタンクが大きいので一つのミスが大きい損失になってしまいます。リスクをできるだけ抑えるために必要最低限使用します)
その後このプラスティックタンクで寝かされ、ノンフィルターで瓶詰めされて出荷されます。


 


日本にいるときは、「この値段帯やったら流れ作業的に作ってるんかな~」


と思ったりもしましたが、 実際に作っている様子を見てみると本当に丁寧に作ら


れていて、この手間ひまと品質を考えればもう少し高くてもいいのに... 


と正直思ってしまいました。


 


 


デイリーなワインをどれだけ美味しく造るか
そんなマリーの想いが詰まったワイン。
本当に普段飲み用にゴクゴク飲んでいただきたい素晴らしいワインです。


暑い時には氷を入れて南仏気分で楽しむのもいいかもしれません。
その時はソムリエさんが近くにいないことを確認してからやってくださいね(笑)

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