ボンジュール、がんです。
引き続いて畑での仕事内容についてお話します。
オリウ゛ィエの畑では剪定はもう終わっていて、畑の耕しが今の主な作業です。
畑の耕しにはもちろん馬が用いられます。
シャベルのような刃の付いた器具を馬具の後ろに取り付けて馬で引いていきます。ぶとう樹のかなりぎりぎりの所まで刃を入れて土を掘っていくので、ぶどう樹を傷付けないように細心の注意を払って馬を進めて器具を操作していきます。
自分も体験させてもらいましたが、刃の付いた器具はより深く掘れるように鉄製で重たくなっています。真っ直ぐに持つだけでも大変で、加えて細かい操作と馬のペースに合わせていくのはかなりの経験を積まないと上手に掘り進めていけません。
馬を使って掘り進めた後はぶどう樹の周りに残った土をクワで丁寧に取り除きます。一本一本手作業で行うという、気の遠くなるような作業をオリウ゛ィエ自ら率先して行います。
4月といえどもまだまだ涼しい日が続くロワールですが、この作業を始めると10分も経たない内にTシャツ一枚になって汗がにじんできます。
馬で耕した後の畑。
トラクターではここまで細かく、深く耕す事はできません。まさに馬のなせる技です。
クワで整えた後の畑。
根っこはかなり下に伸びているのか、クワで掘っても全く見当たりません。出てくるのはミミズばかりです。
この後別の器具を馬で引いて土を均等にならします。
こうしてヘロヘロになって一日の仕事が終わると、みんなテイスティングルームに集まります。オリウ゛ィエがセラーからワインを持って来てスタッフみんなに振る舞います。
飲みながら明日の予定などを話しているような様子ですが、
自分には
「今日も一日しんどかったけど、今年も美味しいワインが造れるように明日も頑張ろう。」
と言われてるように感じます。