ボンジュール、がんです。
前にも書いたかと思いますが、このアシニャン村には去年にできたホテルが一軒、
レストランが一軒、ワインバーが一軒、だけでして服屋や雑貨屋といった商業施設が一軒もありません。
それはそれで特に不自由はしていなかったのですが、
つい先日、モンペリエというこの辺りでは一番大きい街に用事があって行ってみますと
なんと夏のセール真っ盛り...
パリに住んでいた頃はセールの期間など知らなくても街を歩けばそれと分かるPOPやショーウィンドウ
で気付かされていましたが、商業施設が一軒もない村で働いているとセールをやっているに事すら気付かずに生活してしまうんだな、と。
改めて自分がどんな辺鄙な所で働いているのか、という事実を思い知った次第です...
さて、無事に植樹は終えたものの、これらの樹が一丁前になるには他にも色々と
お世話をしないといけません。

まず、植樹後は1~2回ほど水やりをします。
こちらはつい先日の2回目の水やりの様子。


水やりといっても1ha近い畑になるとその大変さも推して知るべしです。
写真の水が入っているポリタンクの容量は1000Lですがこれでも
2,3回は補充しないといけません。

また、水やりした後は太陽熱ですぐに蒸発しないよう一本一本に周りの土を寄せてやります。
こうして苗木は10~15日で萌芽し始めます。


萌芽したばかりの苗木はまだ根っこがしっかりと張っていないので周りの雑草は手作業で
こまめに除去します。
これまた千本ピヨッシュです。


ある程度伸びてきたら支えになる棒を取り付けます。
この棒に針金で苗木を固定して風で折れたりするのを防ぎます。


この作業はちょうどこちらに来ていた元同僚、阿波座のワインバー・パッセの水杉夫妻が手伝ってくれました。
ブドウ樹の脇に一本一本棒を挿していき、金づちでしっかりと打ち込みます。

おしどり夫婦っぷりをアピール、だそうです...

一本一本棒を挿したり金づちで打ち込んでいくのも単純ながらなかなかの力仕事、さらには
この日も午前9時を過ぎると気温がグングン上がったので暑さとの闘いでもあります。
普段とは勝手の違う畑仕事ということも相まって初日が終わった時にはお二人はすっかりお疲れ、
昼食後のお昼寝は軽くウン時間しておりました...お疲れ様です。その後も、支柱を設置して、
この日も午前9時を過ぎると気温がグングン上がったので暑さとの闘いでもあります。
普段とは勝手の違う畑仕事ということも相まって初日が終わった時にはお二人はすっかりお疲れ、
昼食後のお昼寝は軽くウン時間しておりました...お疲れ様です。その後も、支柱を設置して、

畝の両端に丸太を打ち込んで、

ワイヤーを通して、

と、ここまでくるとようやくぶどう畑らしく見えますね。
こうして1年目、2年目はただただ苗木周りのお世話をして、
仕込めるほどのぶどうが収穫できるようになるのは3年目からです。
桃栗三年葡萄も三年、です。

このように新たに苗木を植えて育てていくのには並々ならぬ手間隙がかかりますが、
新たなぶどう畑が誕生する場に立ち会う、という貴重な体験をさせていただきました。
新たなぶどう畑が誕生する場に立ち会う、という貴重な体験をさせていただきました。
2年後、美味しいぶどうができますように。
