ボンジュール、久々のがんです。
前回の妻の投稿にチラリと登場したワインですが、その詳細を説明するようバトンを託されましたのでご紹介させていただきますね。
現在、ペティヤン・カドデパーの2019年ヴィンテージをリリースしていますが、
早くもその2020年ヴィンテージが届きます、そして今回はなんとロゼペティヤンとなっております。

2020年は南仏でもベト病を始めとする病害に悩まされた年でドメーヌ・スーリエでも収穫量は例年の3~4割減となりました。
もともと白ブドウの畑は多くない上に病害の影響もあり、カドデパー用に分けてもらえそうな余裕がない状況で、それでも何とか今年もペティヤンを仕込めないものか、と色々と考えた結果、比較的病害の少なかったサンソーならある程度余裕があるということでペティヤン用に分けてもらえることに。
ダイレクトプレスのサンソーに複数品種の白を少しだけブレンドしてアルコール醗酵がスタート、ガス圧が2気圧程度になるタイミングで瓶詰め、エチケットも手貼りしました。



ほぼ残糖はなくドライに仕上がったロゼペティヤン、優しめな泡立ちと赤い花のような香り、柑橘系を思わせる活き活きとした酸でスッキリとまとまっています。

2019年とは、色から泡の強さ、香味のスタイルまでガラリと違っているのですが、不思議なことにどちらもペティヤンらしいチャーミングさ、そしてついつい飲み過ぎてしまいそうな飲み心地の良さが出ていると思います。
春に届きますので真っ先に思いついたシーンとしてはピクニックのお供に、そして昼下がりの一杯やアペリティフにもいいですね。2019年もまだ在庫がありますので2つのヴィンテージを飲み比べていただくのも面白いかなと思います。
ちょうど先週末に日本に向けて送り出しましたのでリリースは4月下旬頃になるかと思います、どうぞお楽しみに。
